8CWから得たTier8集団戦環境。
ご存知の通り、現在のアジアサーバーにおいてはTier8集団戦は全くと言っていいほど行われていない。非ランクTBもそうだし、8SHもそうだ。たまに誰かが呼び掛けて、行われたりする程度である。
まあ、そんな大したことを話そうというものではない。
ただ直近で真面目にTier8集団戦をやったクランはうちしかいないだろうし、何の助けになるのかは知らないが、書いてみるかと思った次第。カジュアルトナメとかで使えるんじゃないですか(適当)
戦術について
とにかくMTに対してHTの足が遅い。Tier10であれば20㎞/hから50㎞/hまで複数種類いるところ、軒並み35㎞/hどまりである。Nameless(これはアジア限定となるが)、WZ-111(Alpinetiger)を除くと次点がObj252U、Caenarvonなどとなる。したがってとにかく振り直しができない。遅すぎる。
したがってMTの枚数を多めに割かざるを得ないのだが、これがまた問題。
MTはマップの支配率を上げるという役割を持つ関係上、自分である程度考えて動けないと乗せるのが難しい。難しい状況ならともかく常時指示があってやっと動きますじゃ遅い場合もある。
またMTの話になるが使用されるようなMTのヘルスは1200~1350とかであるのに対して、Obj252UやVK100.01PなどのHTによってTier8HTのスタンダードは440単発となっている。すなわちMTは3発もらえば最悪死ぬし、敵の単発がヘルスに対して大きいのだ。Tier10で言えばスタンダードが600くらいの感覚。
これがどう働くかといえば、じゃあただHTの足が遅いからと言ってMTばかりでもやはり勝てないのだ。相手の砲に対してヘルスが足りなくなってしまう。
そういった具合でTier8にはTier10とはまた違った面白さ、難しさがある。
自分も最初Tier10と同じ感じでタクを組んで動かしたりしてみたが 、どうにも合わないのだ。
車両について
HT編
Caenarvon
驚異のDPM3200に加えて、ハルダウンすればTier8HT、MTではほぼ貫通不可能な装甲と1600と少し抜けたヘルスが特徴。
さらに俯角も10度あり、精度も高い。
プレ車のCaenarvonAXとは何が違うのかといえば、まずAXの方は足と精度、弾速がCaenarvonよりも優秀である。反面、ヘルスは1500に、DPMも300くらい少ないし、単発も230である。
さらに側面装甲厚はCaenarvonは76.2㎜であるのに対してAXは50.8mmしかない。しかしTier8に口径155㎜以上の車両は存在しないので、やることは変わらない。
まあ結構性能が違う。
特に使い分けるようなことはなかったが、もしかしたらこっちじゃないとダメということが出てくるのかもしれない。
VK.100.01P
Tier10においてはMausとType5Heavyは明確に役割が異なり使い分けがされるが、Tier8ではO-hoは使われず、こちらのみで全て賄われる。
単発が440と新世代Tier8のスタンダード単発を有しており、装甲、ヘルスも優秀。Defenderショックに隠れて何もされてないが、こいつも結構強い。ただ足はないので、嫌う人もいるね。
プレ車のVK168.01Mauerbrecher 違いは何かといえば、100Pに比べMBは若干抜きやすくなっている。一方でエンジン馬力は100Pが1200馬力に対して1600馬力あるため、走り出しの加速が若干よい。砲性能は全く違いがない。
Defender(Obj252U)
やっぱDefenderかな~w
Tier8のスタンダードを作り出した車両。でもお前プレ車だしめったに販売されないじゃん。WGも商売が下手で、Tier8のメタが変わってCaenarvonつえーってなる前にDefender売ってればもっと売れたんじゃないですか。まあ売れたんでしょうけど。
まあ特別強いのかといえばそうでもないし、こいつが出た当時よりはTier8も選択肢が増えたのではないだろうか。
ちなみによく並べられるIS-3だが、こっちはもはや使い物にならなかった。やや足が速い程度で、俯角もなく、単発もなく、弱点は多いと、並べるだけ可哀そうというものだ。
Nameless
まず持ってる人が少ない。
そして我が同胞MASAblogでも紹介されているが
wotmikabotmasa321.hatenablog.com
足と火力でポジションとって殴るだけという277とか5Aがいなかった時代の113みたいな役割。
Tier8メタの一つであることに変わりはないだろう。
SomuaSM
TwitchPrime package Alphaにてレンタルされた車両の中で唯一使用された。
これがなかなかに強いのだ。
DPMが2100とTier8HTと同じくらいにあるが、撃ちきり9sの1500ローダーなのだ。
要するにごなへである。T57Heavy。
足もそのくらいだし、車体もそのくらい。
よくあるフレンチ100mmのAPCRなのもポイントが高い。
MT編
Progetto46
今回のCWで一番使ったのはこいつだろう。
比較対象として、Lorr40tが挙げられるが、足も同じくらいだし、隠蔽もそこまで差異はない。
特筆するべきはその砲性能である。
弾倉火力とその撃ちきり時間の比較。
合計火力はLorr40tに分があるが、Progetto46の場合は4sで全て撃ちきることができる。どういうことかといえば、相手に撃ち返されるリスクをそれだけ軽減できるのだ。
かつ自動再装填機構(オートリローダー)装備であるため、撃ちきっても撃ちきらなくてもいずれにしても弾がすぐに溜まり始めて隙が少ない。
また上は素の値(拡張やスキルなどは載せてない)であるが、Lorr40tに対して、照準、拡散、精度のすべての点で優れる。
したがって、現環境で最も優れた車両の一つといえるだろう。
Lorr40t
この車両の最大の特長はといえば、すなわち1200の弾倉火力を60km/hで前線に持っていけることである。
以上の点以外すべてProgetto46に劣る以上しかたない感じはする。
ちなみに隠蔽は若干勝るが、視界は380mでProgetto46より10m短い。
プレミアム車両だけでメタを変遷させていくのはやめてほしいという感想を置いておこう。
Edelweise
Tier8最速のMT。(ただしアジア限定)
ポジション取りだったり、視界取りだったりとにかくやれることが多い。
まあ足以外の性能はそこそこなので、こいつだけがいればいいというものでもないし、何より乗員が固有なので、きちんと持ってて使ってて乗せられる人が少ないというのが難点。
まあ仮に他から乗員持ってこれたとしても日本MTだしね。
T-44-100(T-44)
Edelweiseとは違い、足が若干落ちる代わりに隠蔽が高い。あとは拡散と照準が優れるくらいだろうか。車高が低いのに対して、俯角も7度あるので、地形対応力も高く、ローダーMTばかりのところに1~2枚入れておくと安定感が出る。
T-44との違いは
・砲性能がT-44-100 の方が優れる(照準時間、拡散)
・シュルツェンによる空間装甲の有無。
・T-44-100の方がエンジンのヘルスが低い。
といった感じ。まあどちらを使っても大した差はない。
ちなみにType59で代用したりもした。
大きく劣るのが精度だけなので、起用できたといった感じだ。
CenturionMk5/1
俯角を使った時の頭と車体上面の装甲厚が260㎜前後になる。
足は Progetto46&Lorr40t>Type59&T-44-100>CenturionMk5/1 といった具合だが、如何せんその頭を貫通できるMTが存在しない。(Obj416なら抜けるが、そういう問題ではない)
堅さ以外にも弾速や精度といった長所はあるが、とにかく堅いという印象が強い。
ちなみにCenturionMk1やPrimoVictoriaは車体上面が76.2mmなのでmk5よりはハルダウンがシビアになる。
LT、TD、SPG編
ELCEVEN90
圧倒的隠蔽率。徹底的回避力。
他のLTではありえない位置で置き偵察できるし、的の小ささで強気な走り偵察もできる。
LT432
CW期間中に突如として現れた赤い彗星。というかただの100LT。
モジュールの配置と耐久値が強いて挙げられる難点だろうか。
StrvS1
固定砲台。この車両側面も正面も30㎜の跳弾角度なので、3倍ルールによって90㎜まではほぼ確定で弾く。
したがってCenturionMk5/1やProgetto46はこれを抜くことができない(キューポラは抜ける)。
Lorr40tやT-44-100なら強制貫通可能なので、S1が入るようなマップなら何枚か編成しておくといいのかもしれない。
今は登山ポジも少ないし、足を要求する立ち回りをさせるわけでもないのでUDESよりはこちらの方が出番は多いだろう。
ちなみに弾速や拡散などはUDESよりもS1の方が優れる。
M40/43
リポジの必要性と砲口径の大きさから一番ピック率が高かったであろう車両。
Tier8最大口径のGWTigerPでは何がいけないかというと、リポジに時間がかかる点である。隠蔽もよくないので、それよりはこちらの方がいいだろう。
Lorr155.51はあれはあれで口径が小さいので何とも言えない。
Tier8だとMTだけみたいな編成にはならないからだ。
以上の点からもM40/43が最も適当な車両といえるだろう。
総評
まあ他にも使った車両はあるし、これが強いんじゃないかみたいなのもあるが、こんなところだろう。とにかくTier10とは全く異なるということだ。視界や足の速さによって戦闘の距離感やスケールが全く異なる。
良くも悪くも8CWはいい経験になった。