Leopard1は非常に軽装甲の車両として認識されているであろうが、ちょっとした特徴がある。
以前に書いた話にも絡むが、跳弾の条件というものを確認しよう。
AP及びAPCRとHEATとHEというのはそれぞれ跳弾の条件が異なるが、今回話すのはAP及びAPCRにおける話である。
第1の条件は「砲口径が被弾部分の素の装甲厚の3倍を超えていること」
つまるところ3倍ルールを満たすことである。
そしてこれを満たさなくても
第2の条件は「装甲に対しての砲弾の標準化が行われる前の入射角が70°以下であり、かつ実装甲厚に対して十分な貫通力をもつこと」
これを満たしている場合貫通できる。
このいずれも満たさなかった場合に跳弾の判定が起こる。
ここで上の画像をもう一度出そう。
これはtanks.ggというWoTの外部サイトで得られるものである。
Leopard1の3Dモデル脇のウインドウ中の数字を見てほしい。
上から
- EffectiveAngle:標準化後の入射角
- ImpactedArmor:作用している装甲
- OriginalAngle:標準化前の入射角
これを見ればLeopard1のおでこは平地で68.6°程であることがわかる。
またLeopard1の俯角は9°であるから俯角をいっぱいに使って撃てば簡単に入射角を70°以上にすることができることがわかる。
そしてこのおでこの素の装甲厚は52㎜なので、これを3倍ルールで貫通可能な口径は156㎜よりも大きいものということになる。
すなわち今は開発不可能な車両も含まれるが、FV215b183、FV4005、JgPzE100の3両以外は貫通できないのである。
とはいえHEATを用いれば……というのはまた別の話である。